創作のための映画と読書まとめ

当ブログは「良き創作は良き鑑賞から」をモットーに、鑑賞した映画と本についてまとめておく目的で設立されました。同志よ集え!

最近買った本の紹介と記録その2|『一日一文 英知のことば』『日本の同時代小説』『夏への扉』

前回紹介した分、まだ読み切っておりません。

 

 

例の如く浮気して、鶴見俊輔『文章心得帖』を読み返していました。教え自体はシンプルですが奥深く、為になるものだと思いますので、また紹介したいです。

 

今回買ったものは、例の如くハヤカワ文庫と、岩波文庫と岩波新書です。岩波は安定感があっていいですね。食指が動きやすいのは、ちくま新書なんですけれども。

 

さて、記録は、本を買ったその日に残さないと具合が悪いでしょうから、ささっと、思いつくままに書いていきます。推敲も後回し。

 

 

①木田元・編『一日一文 英知のことば』岩波文庫

 

哲学に興味はあるけれど、深いところまで突っ込む器量のない私は、哲学の名のつく本の中でも、なんとか読めそうな本を探しては購入していた時期がありました。そんな中で、木田元という哲学者は、比較的門戸を開いてくれている人だという認識がありました。

 

まあ、『反哲学入門』も『哲学散歩』も、途中で読むのやめているんですけれどね。投げたわけではありません、休憩です。勘違いしないでくださいね。

 

この本は、忙しい現代人が、「せめて一日に数行でもいい、心を洗われるような文章なり詩歌なりにふれて、豊かな気持で生きてもらいたい」(前書きより引用)という要請に応えた形で編まれたそうです。

 

一日に一ページ、短い明文と出典、筆者の略歴が載っています。筆者のかぶりが(おそらく)ないので、全部で366人を知ることができるわけですね。(旧約聖書は人ではないから、正確にはもう少し少ない)

 

哲学者のことばから小説の一節、中国の詩歌まで、幅広く採られています。

 

ちょっと難しいものもあって、解説なしではしんどい文章もある感じ。

 

どこに載ってるか分からなくなったんですが、書店でぱらぱらとめくっているときに、「女は女としてうまれてくるわけでなく、社会を生きる中で女になる。男と去勢者の間に」みたいな(うろ覚えです。また見つけたら書き直します)文章が刺さったので、購入しました。

 

「ボヘミアン・ラプソディ」をみたばかりというのと、構想中の小説の関係で、なにか示唆的なものを感じました。

 

 

私自身はノーマルで(こういう言い方もよくないかもしれない)、あまりジェンダーとかLGBTとかに興味が薄かったのですが、そうも言ってられない、双方から歩み寄っていく必要がある、と感じるようになっています。

 

366も紹介されていれば、購入のきっかけとなる「刺さる一文」が絶対にあるでしょうから、ズルいですね。

 

あと邪な購入理由として、さっと引用できる人にあこがれがあるからです。衒学的?という見方もできるでしょうけど、自分はカッコいいなあと思います。

 

②斎藤美奈子『日本の同時代小説』岩波新書

 

某哲学youtuberの方もおっしゃっていましたが、一口に〇〇学科を修めたからと言って、その全体に詳しくなるわけじゃないんですよね。

私の場合、文学部なのに古典は苦手だし、近代も怪しい。というか、一人の小説の一作品しか論文ではあつかっていないから、全体についてはあやふやな部分が多い。それが悩みでした。

 

だから、こういった通史みたいなものは反射的に手が伸びます。ちゃんと安部公房も(少しだけ)載ってましたし。

 

気になったのはケータイ小説への言及です。私もその時代を生きたものとして、現在から振り返ったときどういった位置づけにされているのか気になったので、買いました。

 

中学の時に書いたことあるんですよ、ケータイ小説。もうアカウントがどこかにいったので、確認しようがありません。見てみたい気持ちもどこかにありますが、圧倒的に「見たくない、怖い」が勝ちますね。

 

③ロバート・A・ハインライン『夏への扉』ハヤカワ文庫

先日の『エンタテインメントの作り方』にも紹介されているし、その他随所で目にするので、満を持して買いました。

 

恋愛モノって書いてますけど、私、恋愛もの苦手なんですよ。理由はお察しください。

 

最近、それを克服するために『いま、会いにゆきます』も読んだし、大丈夫でしょう!

 

 

と、いうところで紹介と記録を終わります。

 

また、積読してしまいました。