創作のための映画と読書まとめ

当ブログは「良き創作は良き鑑賞から」をモットーに、鑑賞した映画と本についてまとめておく目的で設立されました。同志よ集え!

【新書】貴志祐介『エンタテインメントの作り方』の感想|売れっ子作家による、作家になるための実戦的なアドバイス集

貴志祐介といえば、エンタテイメント小説を連続でヒットさせ続けている、超売れっ子作家である。 ヒット作は数知れず、いちいち上げるとキリがない。私が初めて読んだのは『クリムゾンの迷宮』。ゲーム的な設定は、漫画の方が多くて、小説だとライトノベルぐ…

最近買った本の紹介と記録|『revisions 時間SFアンソロジー』『NOVA 2019年春号』『最高の雑談術』

目次 前置き:積読対策にメモをとるぞ、という話 『revisions 時間SFアンソロジー』大森望・編 ハヤカワ文庫 『NOVA 2019年春号』大森望 責任編集 河出文庫 外山滋比古『最高の雑談術』扶桑社文庫 前置き:積読対策にメモをとるぞ、という話 積読という言葉…

ミキータ・ブロットマン『刑務所の読書クラブ 教授が囚人たちと10の古典文学を読んだら』を読んだ感想

本書は、「オックスフォード大学卒の文学研究者・ミキータ教授が、刑務所で囚人たちと、古典作品を読む」という活動の記録で、ジャンルは当然、ノンフィクションです。 わたしは、タイトルが気になって、購入しました。「読書」と「囚人」という組み合わせが…

【創作】物語るためのアイデア出しの方法を紹介する本の紹介

「物語る」=「創作する」という意味で使っています。小説に限らず、漫画でも、脚本でも、自分の考えた物語を形にすることです。 なぜ人は物語りたくなるのか? それは、自身が物語に魅入られたからに違いありません。 野球少年がプロ野球選手にあこがれるよ…

【感想】岸本葉子『エッセイの書き方 読んでもらえる文章のコツ』 懇切丁寧、しかも分かりやすい入門書

スマホ時代、誰もが気軽に言葉を発信できるようになりました。しかし、ただ言いたいことを言っているだけでは、その他大勢の言葉に埋もれてしまい、誰の耳にも届きません。 ですから、自分の言いたいこと、書きたいことを、相手を読みたくなるようにする工夫…

筒井康隆『読書の極意と掟』の感想|筒井康隆の作り方とでも言うべき一冊

筒井康隆という偉大な作家が、どのような読書をして、そこから何を得てきたのかということが、自身の言葉で書かれているのが本書である。 それぞれの本に、エピソードがあり、思い出があり、教訓がある。それを、これだけたくさん語れるということに感心させ…

『死ぬまでに観たい映画 1001本』を死ぬまでに全部観て、まとめる。

あなたの家にある本の中で、一番重い本は何ですか? うちのはこれです。 死ぬまでに観たい映画1001本 改訂新版 posted with カエレバ スティーヴン・ジェイ シュナイダー ネコ・パブリッシング 2015-01-10 Amazon 楽天市場 Yahooショッピング 重い・でかい・…

【感想・解説】ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』創作のアイデア出しに困っているならコレを読め!(おまけ付き)

ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』は、アイデア本の古典として今なお読み継がれる名著です。 CCCメディアハウス出版のその本は、小さくて薄く、そしてかわいらしい本です。 アイデアのつくり方 posted with カエレバ ジェームス W.ヤング CCC…

【感想】大槻ケンヂ『サブカルで食う』 就職したくない?じゃあとりあえずこの本読もうか

皆さん就職したいですか? 私はしたくありません。働かずに飯が食いたい。 「好きなことで生きていく」というのは有名なキャッチコピーですが、 「それができたら苦労しませーん」と怒気を強めながら思うのが、当然の流れ、この世の摂理。 御託はいいから、…

【感想・まとめ】教員採用試験を考える大学生が早いうちに読んだほうがいい本 『教員採用のカラクリ 「高人気」職のドタバタ受験事情』

本書は、教員採用試験の勉強をしたことがある人ならほとんど知っているような情報が多いですが、だからこそ、早いうちに知っておけばアドバンテージがとれます。 大学二年生なんて遊び盛りですから、教採なんてまだまだ先だぜウェーイって感じでしょう。しか…

【感想・評価】『リアル人生ゲーム完全攻略本』人生というクソゲーをいかに効率よく攻略するか

人生はクソゲーである。 とある神ゲーマーはこう言った。理不尽なランダム要素、多すぎる選択肢、見えないパラメーター。セーブもロードもできやしない。まごうことなき「クソゲー」と言えるだろう。 思えば、この本との出会いもまた、クソであった。少し余…