Amazonプライムビデオで映画を見た感想① 『バットマン』
今までアマプラにはお世話になっていて、このサービスのおかげで見た映画の数はぐっと増えました。
量は増えたので今度は質を上げたいところ。感想をアウトプットすれば質も上がると聞いたので、今回から書き残していきたいと思います。
一回見た映画は普通に感想を書いて、二回目以降という作品は逆プロットもまとめながら書きたいなあと考えています。
↑前置き↑
↓本編↓
最初はダークナイトを見たんです。すると、いきなりバットマンが出てきた!と思ったら偽物、という超展開。本物を見てないのに偽物が先に出てくるという初見殺し。
「あかん! バットマンを知ってる前提で話進むタイプのやつや!」
……いや、僕だってナンバリング作品はちゃんと1から順番に見ますよ。ナンバリングを無視したことなんてスターウォーズを1から見たことと、デルトラクエストを4から読んだくらいしかありません。
ただ、ダークナイトってバットマンリメイクの第一作、みたいな名前じゃないですか。だから、だまされた(?)んです。
騙された(?)と悟った僕はおとなしく第一作と思われるバットマンに移動しました。
本作はバットマンの名物キャラクターであるジョーカーの誕生から決着までをメインプロット、ヒロインとの恋愛をサブプロットとして描いてます。
導入はゴッサムシティという舞台の描写。本当に陰気臭い街。僕が住民なら、秒で引っ越すレベル。ちょっと路地に入ったら追剥に遭い殺される。ギャングが街を仕切ってるのを住民みんなが知ってるレベル。いくらなんでも暗すぎるよこの街。
そんな街の治安を守るために活躍するのがバットマン。
さて、その主人公バットマンですが、登場シーンから両手をあげてマントを広げコウモリのポーズ。
うーん、ダサい!
一回銃で撃たれて倒れる。でも防御スーツなのでききませーん! (じゃあ倒れる必要なくない?)
僕が終始抱いてた感想は、バットマンがダサすぎる、ということである。
まずコスチュームがダサい。乗ってる車がダサい。そして、飛行機がダサい。カッコいいのはワイヤーアクションだけ。
飛行機で登場して、毒ガスの入った風船をハサミでちょん切って空高く舞い上がり、月に機影を映したシーンでは、ダサすぎてふふっと笑いがでてしまいました。
そして名物キャラクター・ジョーカー。ジョーカーのキャラクター設定はいいと思うんですけれど、頭が切れるキャラの割には作戦が雑というか、目的がはっきりしていないというか。なんのために住民にお金をばらまいて、毒ガスもばらまいたのか謎。彼がサイコだから、という以外にない。ただのサイコとして描いてるならいいんだけど。そういう悪知恵は働くキャラだと思っていたんですが、ちょっと違いました。
あれだけ化学兵器を作れるなら、もっと絶望的な状況を作れそうなものを、と思わなくもないわけです。最終バトルで持ってたものバカ長いピストルだけだし。それで飛行機撃ち落とすし。嫌でもマスクを連想するシーンだと思う。
踊りながら金をばらまいたり、音楽でノリノリなのは、サイコ感が出てて好きですけどね。
で、この辺で気づいたんだけれど、これは、ギャグ次元とまではいかなくても、コミック次元というトンデモ空間なのだ。
ただのトンデモ空間ならそれでいいんだけど、導入が理不尽と暴力がまかり通る陰気でシリアスな街の描写なだけに、物語もシリアスなものを予想してしまうわけです。しかし、実際はシリアスの皮を被ったコミック的描写の数々。ピストルで飛行機を撃ち落とすシーンはその代表と言えるでしょう。シリアスな街とダサいヒーローと猟奇的サイコがまじりあって、カオスな空間が出来上がっているんです。
サブプロットの恋愛にも気になるところがありました。バットマンの正体をバラすかどうか、という葛藤があるんですけど、バラしてはいけない理由が描写されていない。ヒロインに危険が及んじゃうから~みたいなセリフもない。要するに、覆面ヒーローが正体を明かさないのが当然の了解になっている。この辺りもコミックありきの描写だと言えるんじゃないでしょうか。
結局何が言いたいかというと、この作品は、コミックをできるだけ忠実に実写化したがために、リアルさとコミック的な描写が不和を起こして、ギャグみたいな可笑しさを生み出してしまったのだ、ということです。
こういうダサさも含めてバットマンだ!と思えば、見れなくもない作品なのかなあ、と思いました。
最終的な判断はダークナイトのジョーカーを見てから決めたいと思います。