【感想】ポケットモンスター みんなの物語【ネタバレほぼなし】
劇場まで足を運んだ甲斐がありました。アニポケとの関連を断ち切ったシリーズ第二作は、第一作の挑戦を経て、よりポケモン映画らしさを表現しつつ、今までにない挑戦も行っていると感じました。とても良い映画でした。
今までのポケモン映画は主人公サトシ(もしくはマサトやヒカリなどの仲間のひとり、またはゲストキャラクター)とフィーチャリングされたポケモン一匹との友情を描くのがお決まりでしたが、今回はサブ主人公となるキャラクターが5人ほどいて、それぞれが葛藤を抱えている。それをポケモンたちとの絆によって乗り越えていくという、「みんなの物語」とサブタイでつけられている通り、群像劇の構成になっています。
それにより、老若男女それぞれがポケモンの世界に住んでいる世界だということが表現できている。特に、おっさんと老婆。このふたりが、ポケモンというコンテンツにおいて主人公となれるのは、群像劇という舞台でしかありえない。それだけに、この二人の物語が印象深かったですね。それに、主人公がたくさんいるということは、それだけスポットの当たるポケモンも増えるということ。劇場版お約束の伝説ポケだけにかまわずに済むのもプラスですね。
【この段落ネタバレ含む】唯一気になったのは、悪い人間もいるけど良い人間もいる、という説得の仕方。子供向けコンテンツだから仕方ないのかもしれませんが、この言葉をそのまま現実に当てはめると危険だ、というのは言うまでもないでしょう。あとは群像劇であるための弊害として、サトシとゼラオラの絡みが十分とは言えません。尺の都合上だと思うんですが、強引に戦闘に入った印象です。「お約束」だから外せなかったんでしょうが、このあたりが「挑戦した部分」とうまく融合できていなかった。むしろ新ポケモンいらないのでは?と思わなくもない。(でも、ゼラオラかっこよかった。。。戦闘シーンかっこよすぎでしょ)
しかし、そのようなマイナス面をはるかに上回る良さがありました。私はこの映画でウソッキーがめちゃくちゃ好きになりました。ウソッキーで泣けるとは思わなかった。あとラッキー。ポケモンが本当に世界にいるようなリアリティで描かれていたと思います。いいなあ。ポケモンと生活したい。。。
追伸 ひさしぶりにポケモン起動しました